村上晃一の挑戦〜『スーパーストリングスコーベ』第3回定期公演 | 神戸加納町「BAR志賀」と昼の顔(中毒性日記Blog版)

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27日金曜日、『スーパーストリングスコーベ』第3回定期公演。
 

今年はラグビー絡みで様々なゲストのアテンドを担当した。それは元日本代表選手だったり現役だったりしたが、今年を締めくくる僕のラグビー絡みのお仕事(?)は大学ラグビー同期、ラグビージャーナリスト村上晃一氏の新しい挑戦に立ち会った。「World In Union」その曲に合わせ盛り上げる、ラグビーを思い描いた村上自作の朗読。新しい試みである。

 

指揮者佐渡裕氏がもっとも愛情を注いでいるという「スーパーキッズ・オーケストラ」そのOBで構成されるメンバーによる弦楽器のみのオーケストラである。今や世界で活躍するメンバーも多くそのレベルに驚いた。司会の脇浜さんとゲスト村上とともに最前列で鑑賞。その並びにはサプライズで佐渡裕さんもいる。村上の出番は後半、なぜか僕までも緊張していた。

 

 

控え室での打合せが一通り終わり、村上と二人出番を待つ。ちょっとリハーサルしてみるか。出だしは緩やかでいいんちゃう?音が始まってから強い言い回しで…気分は舞台俳優小栗旬や藤原竜也…、やっぱり村上でええやん、主役はストリングスやし、全体の流れの一部やから観てる側に違和感がないまま進んでいくのが理想やと思うで…そんな話をしていると、村上が思い出した。

 

大阪体育大学ラグビー部では当時、一年全員丸坊主。これには確かに抵抗があった。村上も僕も京都生まれ育ち公立高校出身、中学校でも丸坊主の習慣などなく、初めての断髪を隠すように帽子をかぶっていた。それほど気にすることでもないのに。

そうやんな。そんな感じでええやんな。脇浜さんが言ってくれた「息を吸う」さえ忘れないようにすれば大丈夫やろ。



そして、村上晃一は見事に乗り切った。僕は目をつぶり、ラグビーワールドカップ2019日本大会のシーンの数々を思い出し涙が出そうになっていた。日本代表快進撃に?成功裏に終わったRWC2019に?違う。僕の感動はそんなところじゃない。


スーパーキッズを経て、今は世界を股にかける素晴らしいオーケストラ。彼らをバックに、大学時代カラオケでマッチや浜ショーを熱唱してた丸坊主の村上が今は堂々と朗読をこなしているステージに、誇らしく思えて泣き笑いしたのだった。